品種説明
甘くて美味しいプチトマト、そのまま食べても美味しいですし、サラダにするのはもちろん、スープにのしても美味しいですし、カレーに隠し味で入れてみたり、乾燥させてドライトマトにしてみたりと、応用範囲が広くてとても美味しい人気の野菜です。
このワイ性(※)トマトは、上に伸びずに場所をとることもなく育ち、鑑賞用にもなる種類でありながら、収穫量も特に少ないということもありません。
※ワイ性(矮性)とは一般的な大きさよりも、小形なまま成熟する性質のことです。
---- 基本的特性 ----
■ 原産地:南米のアンデス高地
《温度》育成適温温度26〜28℃
《光》 強い光を好む
《水》 湿気に弱い
育て方
■ 受粉について
トマトは自家受粉(同一固体内での花粉で受精する)なので他の個体は必要ありませんが、自動で受粉するわけではないので、受粉する環境は必要です。
雨が続いて花粉が流されたりして、受粉がうまく行われないと花は落ちて実になりません。
虫が飛び交っているような環境なら自然に受粉しますが、そうでない場合は、花を軽く指ではじいて受粉させます(振動受粉)。
指ではじくと、パッと花粉が飛ぶのがわかります。
■芽かきについて 芽かきとは、主枝と葉の間から出てきたわき芽は摘み取る作業のことです。
通常のトマトの栽培方法では、わき芽は全て芽かきするのが基本となっています。
このワイ性(丈が低い)種は、横に広がる事で実の収穫量が増えたりするようなので、芽かきの必要はありません。
収穫
収穫について
十分赤く完熟したものを収穫してください。赤くなり次第、随時収穫することで、栄養分が他の実のエネルギーになります。
ハサミは使わずに、手で収穫することができます。
病害虫
アブラムシやハムシがつくことがありますが、実にはつきませんので、洗ってしまえば問題ありません。見つけ次第、こまめに手で取り除いてください。
また、梅雨時期になると、どうしても病気にかかりやすくなります。
収穫時期が近づいたときに雨が降ると、完熟したトマトが割れてしまいます。雨が直接当たらない軒下か、簡単でかまいませんのでビニールで雨よけをするようにして下さい。
葉が茂りすぎると、日が当たらず、風通しも悪くなって病気にかかりやすくなります。茎葉が密集しないように風通しを良くすると、病害虫の発生を抑えることができます。